妹の怖い話
妹にお好み焼き食わせてやったら話してくれました。
以前住んでいた家(結構古めの公団)には
ずっと何かの気配を感じていたようで
一人でいると物音が聞こえたりすることがあったそうです。
私は何処にいても気配は感じるんで、そこが特別とは思っていなかったけれど
いま思えば、あの家に住んでいる間は
隣の部屋で寝ている妹の歯軋りがうるさくてしょうがなかった、様な気がします。
その家に住む以前や以後は妹の歯軋りを聞きません。
さて、妹が初めて金縛りに遭ったのはその家でのことだそうです。
母親の部屋で昼寝をしていてふと目覚めると
体が動かない。
で、また寝たそうです。
また、母親と一緒に寝ていたときのこと
ふと母親の顔を見ると恐ろしい形相でこちらを睨んでいたそうです。
そのときはふざけてるんだろうと思ったそうですが
いま考えると母はそういう悪ふざけをする人じゃないし
どうもおかしいと思う、と。
家の中だけでなく、駐輪場にいたときのこと
白いダウンジャケットを着た女の子が駆け寄ってきたので
すれ違うために(道が狭いので)避けようとしたら
誰も居なかったのだとか。
それと、もう一つ。
これは家ではなく妹が通っていた塾の駐輪場でのこと。
自転車を止めていると、あとから誰かが自転車を止めにやってきた音がしたのですが
顔を上げるとやはり誰も居なかったのだそうです。
実はこの塾の入っているビルは私のバイト先でもあったのですが(^^;)
私も駐輪場では聞いたことがあるのです。
チリリンという自転車のベルの音を。
えー、このバイト先はひどいときには帰宅が深夜になるので
そのときもすでに人通りの無くなった時間だったと思います。
チリリン
あれ、こんな時間に誰か自転車を動かしている。
と、駐輪場に目を向けると、誰も居ない。
しかし私は超現実主義なので
昼夜の寒暖差での金属膨張によってルが鳴る確率なんかを
計算しながら家に帰ったのでした。
そんなんで、全然怖いと思ってなかったのですが
私の話を聞いた後の妹の台詞にはぞっとしました。
「てことは、その人、今でも自転車を止め続けてるんだね。」


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