ということで受付担当の私は
頼りなげな年下の孫衆を率いて
なんとか通夜を乗り切らねばなりませんでした。
受付の位置からは葬儀場の全景が見渡せるのですが
花の中に飾られた祖父の写真が妙に偽者臭く感じます。
こういうの、よくテレビでやってるぅ、うははあ。みたいな。
そこにおじいちゃんの写真があるもんだから、何の冗談?みたいな。
葬儀の前に葬儀屋のおっちゃんが葬儀についての薀蓄を語ってくれました。
神式、キリスト教式、仏式、仏式でも宗派によって祭壇がどう違うか。
焼香の仕方、その宗派による違い。
なんか、かなり長い間語っていましたが親族はみんな上の空でした。
だって、昨日の今日だもん、しょうがないよね。
ごめん、おっちゃん。
でも、西本願寺は黒くて東本願寺は金ぴかってことと
仏教はインドの宗教だから、左手を不浄と考え
それを封じるために左手に数珠を巻くんだってことだけは
みんなちゃんと聞いてましたよ。
ありがとう、おっちゃん。
あと、私は個人的には
祭壇の飾りや坊主の袈裟は
宗派によって形に意味があって
それに礼を尽くすために
焼香の前に(焼香のときに坊主に尻を向けるから)
坊主に一礼するんだってことと
焼香の仕方と
無宗教や神道の場合は
個人の宗教に合わせるのがマナーだということも聞いていましたよ。
勉強になったよ、おっちゃん。
葬儀が始まり受付には会社関係のお手伝いの方が来てくれました。
思ったよりも参列者も香典も少なかったことがショックでした。
祖父は人望も厚く、会社にも貢献し
政治関係の仕事もしていたので
人脈から言ってもかなりの人数の列席があると予想していたのです。
それは喪主代理である伯母も同じなようで
香典返しが大量に余っていました・・・。
まぁ、でも香典は余ったら葬儀屋さんに返せますので問題ありません。
ただ、一緒に渡すお礼状のほうは
名前が入っているので注文部数印刷で実費なんだそうです。
受付は「親族」「一般」「会社関係」と分かれているのですが
並ぶほうは全く関係ありませんでした。
まぁ、そこまで厳密にわける必要もないとは思いますが
あとで記帳を見直す際とか
特別に言付けることがある場合なんかには
きちんと分かれて並んでいただくほうが便利。
会社関係の質問されても孫の私たちには分かりませんもん。
↑でも記帳は途中で混ざった。振り返ったら後ろで混ざってた。
葬儀が始まっても遅れてくる方がいるので
受付を離れることができません。
でも、4人も要らないだろう、ということで
二人だけ残って従兄弟二人が席へ戻りました。
私はもちろん残っていますが
つい、しくしく泣いてしまう。
親戚が揃っているところではみんなわざと明るく振舞っているので
人数が少なくなるとこらえきれなくなってしまいます。
焼香のときだけ、会社関係の
お手伝いに来ていただいた方に任せて席に戻りますが
すぐに一般の焼香が始まってしまうので
そのお手伝いの方に焼香していただくために走って戻りました。
なんと慌しい。
しかも私は
香典を肌身離さず持っていることを指令されているので
金を持って走る走る。
そして「誰も信用するな」といわれているので疑心暗鬼になる。
受付の説明時に香典泥棒のことしか言われなかったので
おいおい、大丈夫かよ。
初めてだぜ、こちとら。
と思っていましたが
やっぱり、その場でいろいろ分からないことがあって困りました。
例えば、香典に連名で書かれていれば
その人数分香典返しが渡せるんですが
会社名とか、部署名とか、一同とか
そんな感じのものにはいちいち
「お返しは何名さま分?」と聞かなきゃいけないので大変です。
そして、香典を代表で持って来た人が
その人数を把握していないことが殆ど。
気をつけよう!!人数。
しかも、香典返しを渡さなくていい人、とか言うのも存在するので
事前の確認が大事。
どういう人が来るのか、その人に対して特別注意すること
を確認しなきゃ駄目です。
始まっちゃったら、聞きにいけないからね。
その間も私の携帯は鳴りっぱなしの模様。
遠くに捨てておいたけど。
これが向こうの尻拭いじゃなきゃ
私も申し訳ないと思って出るけどね。
完全に仕事したくないから私に押し付けてるんだもん。
ちょっとは私の気持ちも考えたら?こんなときくらいさー。
バイト先の人が普通に忌引き対応してくれただけで感動したもんね。
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