すずめ

以前の文章を編集する時間が取れないので
編集する必要のないものを。

下のものは
高校の卒業文集に載せた小説です。
字数制限のため当時使えなかった表現に
ちょっと変えてあります。
あんまり直しはしないで済みました。

事務の職員さんに
「あなた、文章うまいのね。
 内容はともかく」
と評された作品です。
比喩をいっぱい使っているだけで
ほぼノンフィクションなんですがね。

脳みそが腐った人が書いた文章ですので
私に呪われたくない方は読まないほうが良いです

何故私はこんな所に居るのだろうか。
この唯一つの灯りも、出入口も無い部屋に
私はどうやって入り込んだというのか。

気付いたときには私はすでにここに居て
それ以前の記憶も役に立ちそうにない所で途切れており、
更にこの部屋にはそれ以上の事実を示してくれそうな物は何も無い。
従ってこれ以上考えても無駄である訳だが
それでもこうしていなければ
この狭い部屋の中で死体と二人きりという情況の中
とても正気を保てそうに無い。

この部屋に来てからかなりの時間が経ったのだろう。
目が大分暗闇に慣れてきてしまい
ただじっと座って居ることに耐えられなくなった。

壁以外何も無いこの部屋に居ては
嫌でもあの死体が目に付いてしまうからだ。
気を逸らそうと思っても
気付くとその場所を見てしまっている。

仕方無く私は死体に近づいた。
どうやっても気になってしまうのなら
いっそ気の済むまで死体を調べてやろう、と思ったのだ。

正直に言って初めての経験である。
気味が悪くて仕様が無い。
私の膝は大人気なくがくがくと震えて
考え直せと訴えたが
子供染みた好奇心には勝てなかったようだ。

触れてみるとその冷たい身体は
大分死後硬直が進んでいて
よく見ると首の途中が異様な形でくびれていた。

首を絞められ殺されたのか。
しかし、殺人ならば犯人はどうやってこの部屋から逃げたのか。

隠し扉でもない限り
間違いなく私が第一容疑者だな。

ハハ、と笑うことはできなかった。
その予想を裏切ってくれることを祈りつつ
私は死体の顔を覗き込んだ。
それは全く知らない顔であった。

長い安堵の溜息の後、私は再び凍りついた。
目の前にあったのは
私の顎にあるものと同じ形の痣であった。

この死体は私だ。

私を殺したのは私だ。

長い間気が狂いそうだと思っていたが
本当はもう随分前から狂って居たのだろう。

そうして私は
この棺桶の中で
何度自分を殺したのだろうと数えながら
名の無い死体に戻っていった。

著作権はワタクシにありますので
無断転載・倒錯盗作はやめて下さいね。

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